親の愛

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本心で子どもの幸せを願うのに、知らず知らずに自分の行動が子どもの未来を狭めていたら…..

夢を持つ
目標を持つ
やりたいことを見つける
自分らしく人生を歩む
豊かで幸せな人生であるように


我が子にはこう望む親は多いです。
自分が経験した悲しいことや悔しいことは我が子には経験させたくない
だから自分が子どもに指示を出す

与えたい愛情を与えるのが本当の愛情ではなく、
本人と心と心で向き合って、子供が欲しい愛に気づくことから始める大切さを説いた本を紹介します。
与えたい愛情を注ぐのは、自分のため
本当に子どものためになっているのか…..

社会学者・心理学者の加藤諦三氏著
「自分に気づく心理学」
自分に気づく心理学-加藤-諦三

これは生きづらさを抱えた大人を対象に書かれ、自分でも生きづらさの原因がどこにあるのか分からない場合には大きな気づきを得ることが出来ると思います。子供にとって生まれ育った環境は正誤の判断がつく前に価値観を形成しますが、家庭・家族から築かれた価値観が唯一である幼少期において自分が受け入れられていない「欠け」を感じた場合に生じる性格・行動が人生を左右することもあるケースを教えています。

勿論アルフレッド・アドラーが提唱するように幼少期の環境が人生全体を左右するのではなく、自己責任で心の「欠け」を埋める生き方を自らが選択するようになるのですが、生きづらさの原因にも心の「欠け」にも気づかない場合も多くあります。どんな環境でどんな出来事が子どもの心に影響を与えるのか一概に括ることは難しいでしょうが、この本を一読すると気づくことは多いと思います。

今まで自分が気づかなかった愛は何ですか?

自分用でも指導者の方もこれから親になる方も、それぞれの立場で必要な愛に関しての一考になれば嬉しいです。

みんなの心が満たされれば、世界はもっと優しさに満ちると思っています。

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