あきらめたらそこで試合終了ですよ

EQ

あまりにも有名なこのセリフは、バスケットボール漫画(アニメ)『SLAM DUNK』(井上雄彦氏)中の安西先生の言葉です。試合中形勢が不利であったり、相手が格上の場合には試合前から諦めモードになることがあります。この諦めモードが思考と身体に影響を与えてしまい負のスパイラルが始まる経験は少なくありません。これはスポーツ以外にも受験、ビジネス、ダイエットなど様々な状況でも同様です。

諦めない力は「やり抜く力=遂行力」と表現されますが、これは楽観性とリンクします。楽観性は生まれつきの個性と考えられがちですが、EQ(EMOTIONAL INTELLIGENCE QUOTIENT)の高い人はこの楽観性も遂行力も高いです。EQは訓練で伸びる力ですから、楽観性とやり抜く力は訓練で伸びる力になります。楽観性により窮地を乗り越える希望を失わないからこそ、打開策が浮かび目標達成へ進みます。

どんな窮地に陥ろうとも確固たる目的意識と目的達成を信じる気持ちがあれば、気力を挽回し打開策が降りてきます。この一連の経験を重ねると、ピンチに見舞われてもやり抜ける自分を知っているので一瞬の気落ちがあろうともピンチを回復出来ます。自分に対する認知とメタ認知もEQを高める過程で身に付きますから、スポーツシーンのみならず人生を幸福に生きるためにもEQは大切な能力です。

2016年、2020年の世界経済フォーラムにおいても取り上げられたEQはこれからの時代にも求められる能力で、IQ(知力)先行で形成された社会が変容している証拠だと思います。

EQは1990年にピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士により発表された理論で、「心・感情の知能指数」と呼ばれます。自己認識・自己統制・心の習慣の創生・共感力など複合的要素から自分と他者とのコミュニケーション能力が高く、自己実現を含めた職務遂行能力が高い状態です。これにより帰属するコミュニティ全体の価値が上がっていくことを示唆しています。

SLAM DUNKの登場人物は目的意識と目的達成への執着心が強く、一見バラバラな個性ですが自己実現とチームの最終目的地が同じ方向でした。これにより個人の能力とチーム力は大きく成長を重ねたのですが、チーム内の密なコミュニケーションとセルフトークでEQ自体も成長していました。

メンタルコーチングのプロセスはEQを育てることに繋がります。目標達成・目的実現を目指すプロセスと自己超越は人を幸せに成長させる秘訣だと思います。

マイインドフルネスとEQは密接な関係にあります。Willfinityではコーチングを単なるTo Doリスト作りにしないようにEQやマインドフルネスにもフォーカスしながらセッションを進めています。

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