あなたが向き合わなかったこと

コラム

精神科医・心理学者のカール=ユング
「あなたが向き合わなかったことは、いずれ運命として向き合うこととなる」

人が一生の間に乗り越えなければいけない壁というのは、最初から決まっているのかも知れません。

私自身は極端な運命論者ではありませんが、若い頃に向き合わなかったことは歳を重ねると[向き合わざる得ない現象]となって現れているように感じています。

若い頃は向き合わなくても、逃げ道が用意されていて案外なんとかなってしまうものです。


実は向き合わずに避けてきた事柄は、時間が経つに連れて深刻さが増していくようになっています。
深刻さを増して、単なる出来事が「困難」と形を変えるからユングは「運命」と表現したのでしょうね。

身体、人間関係、お金の問題、思考、価値観などなど丁寧に向き会わずに適当にしていると、いずれツケが回る内容は様々ですし一つではなく複合的に絡み合うことも多々あります。

ユングは西洋心理学の代表格ですが、東洋では「カルマの法則」「因果応報」と言葉を変えて同様のことを唱えています。

食生活でも空腹やエゴを満たす目的だけにして偏った内容やジャンクフードで済ませると、将来的には身体は病巣になってしまいます。食事は空腹を満たすものでもありますが、身体は生まれてからの何十年も機動するものです。長期的な人間の身体の特性を知り、食材を学ぶことで必要な食事内容を必要な量で摂ることを覚えることが必要になります。

他者との付き合いにおいても敬愛の気落ちを持たずにエゴを通していると、エゴがそのまま返ってきます。いつもケンカのようなコミュニケーションや上下のある叱責関係を続けると、いづれ孤立してしまいます。
何かをしでかして謝罪をしなければいけない場面でも、いらんプライドや我を張って謝り損ねてしまうと更に深い謝罪をすことになることもあるでしょう。

これは自分の心に関しても同様で、疲れている・悲しんでいることに気づかずに過ごすことで心ばかりか身体さえもダウンすることは多いです。自分の内側と向き合わずに、本来の自分を蔑ろにしているとある年齢を境にメンタルダウンや身体の衰えとしてやってきます。

このように向き合わなかったことは、いずれ時期を変え形を変えて自らに戻ることを頭のどこかに留めておきたいです。

「一つずつ、逃げずに向き合う」勇気が必要なことでも、向き合うことから逃げない

これは人生を好転させる秘訣の一つです。
一時的に忘れていても、潜在意識の中にあるうちは本当の自由にはなれない原則です。

こう書くと後からやってくるの全てが「不幸」の顔でやってきそうですが、
「夢」も諦めずに向き合っていれば「形を変えて」やってくると私は思っています。

「夢」を持つときには、実現した「形」の裏側に「想い」があります。どんなときにも「想い」と向き合っていればそれは「運命」となって人生を好転させると思います。

向き合った方が良いと感じていること、何がありますか?

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