春のホリステックエイド

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まだ三寒四温ではありますが、日が延びて着実に「陰」の季節と「陽」の季節が交代になります。

春のこの時期は「逍遙」、ふわふわと地に足がついていないような感覚になる方も多いです。

この時期は冬の間に蓄積した「感情」と「身体の疲れ」を意識的にも無意識にでも外に排出する時期です。

精神面で気をつけること

日本における春は木々が芽吹き、桜が咲いて「新生活」「スタート」の意味合いも強く、進学・進級、就職などで環境が変わる方が多いです。自分ごとでない場合にも、社会全体が新しい生活に向けて活動的になり情報が多く氾濫し、ソワソワした空気感に流されやすくなります。また職場に新しいメンバーが加入するなどもあり、いつも通りが難しい季節です。
毎年のことと思いながらも、知らず知らずに気疲れをためてしまう季節ですね。

春にソワソワするのは人間の恒常性(生命を維持するシステム)的には必要なことで、陰の季節から陽の季節への移り変わりに対する自然から身体からへのリクエストになります。

腸の調子が安定しない
夜の睡眠が浅い
汗が出やすくなる
食が細くなる
理由もないのに不安
怒りやすい
過去のことに引きづられる

これらの症状は、次の季節に向けて身体を順応させるために「過ごし方を変える変遷期」であることを教えています。

まずは
(1)気ぜわしさを感じている自己を受け入れる(いつもと違う自分を感じる)、そして
(2)自分軸に戻すことを意識する(自分らしくある)と良いです。

自分軸に戻す方法は、マインドフルネスな時間を増やすのが有効ですが、瞑想時間が取れる場合には意識して瞑想習慣を春も引き続き行います。忙しくて瞑想習慣がない場合には、そのときの自分の行動を少しだけ「丁寧に」行って下さい。

「丁寧に」行うとは、何かをしながらでも頭の中で他のことを考えない瞬間を作ります。

例えばお茶碗を洗うときに、洗いながら「次に何を〇〇をしなければ」とか「今日あったあの出来事は一体どういうことだろう?」など考えていませんか?
私はいつも先を考えてばかりいるので、疲れやすい季節には意識して行動と自分の中の意識を合わせる時間を作っています。

「お茶碗を洗うときには、お茶碗を洗っている自分を感じる」
「お茶を飲むときには、お茶の香りをいつもより感じる」
「何かを食べるときはしっかり噛む」
「髪を洗うときには、自分の髪を頭皮と指の両方で感じる」
「お花見をするときには、桜の花を観て、香りを感じる」

などなど簡単なことでかまいません。

本当に簡単で短い時間でも効果が上がる方法なので、「イマココ」を感じてその動作に集中して下さい。
医学的にも興奮を司る前頭葉を鍛える訓練になりますので、1日数分の「丁寧さ」を繰り返すことでブレない精神を育てることにつながります。

そして自分軸(自分らしさ)をちゃんと把握してしていますか?
自分軸を把握していなければ、ブレても戻れません。

自分らしさとは、それをしている自分が好きだと心から思える思考や行動です。自分らしくない状態にあることは、自分自身を偽ることなので疲れが増える原因になります。

身体面で気をつけること

「日の出とともに起き、日没とともに寝る」これが理想ではありますが、現代人にはかなり難しいのですが、これを基本として生活します。


冬期間よりは少しでも早めに起床し、早めに横になることを意識して下さい。
早めの就寝は早めの起床で可能になりますので、寝つきが悪い春はまずは早起きを習慣にすると良いです。

これから梅雨にかけて身体が「夏」に対応すべく変身中だと認識して、無理をしないことです。変わることでエネルギーを消費しているので急に活動的になって無理をすると梅雨時に身体の浮腫が取れにくい身体になりがちです。

食事面では、東洋医学の「肝と腎」の養生を引き続き合わせて意識します。重要なことを「肝腎なこと」との言い回しもあるぐらい臓器ではこの二つは通年大事ではありますが、特に春も意識したい箇所です。
肝」はデトックス機能、体内と外界を交換させる機能
「腎」はホルモン分泌や成長・老化に関わる機能

どちらも寿命を左右する大事な臓器です。この二つを疲弊させないことが、アンチエイジングの効果を高めます(場合によってはリバースエイジングも可能☺︎)

神経を使う時期には消化に時間がかかるものを避けるようにします。
葉緑素やβカロチンを多く含み、フォトンが高い食材を選びます。

食に関しては、以下のようなことを心がけると心と身体のダウンを防ぎます。

・古い油を使ったものを食べない(なるべく揚げ物は自宅で良質な油を使う、スナック菓子も注意)
・エキストラバージンオリーブオイルを非加熱で使う
・生の果物を多く食べる
・ナッツ類を一日20粒以内で食べる
・生のハーブを食べる
・白食材(キャベツ、新玉ねぎ、豆腐、鶏肉)、
 緑食材(菜の花、せり、木の芽など春に出る葉物)、
 黒食材(新もの海藻、きのこ)
・スパイス類を取り入れる(多用は胃に負担がかかるので適量で)


まとめ

四季を生きる日本人は、特に季節の移り変わりを快適に過ごすことが重要になります。
23時ごろには就寝することと旬の食材を多く食べることだけでも不調を予防することが出来ます。

食品添加物を出来るだけ減らし、可能な限りオーガニックな食材を使うことを二週間続けるだけでも身体は変化していきます。今食べたものが7年後の身体を作ると言われているように、今は大丈夫でも少し先の未来をも健康的に過ごすためにも口にする食品には気をつけたいと思います。

そしてどんなに食品に気をつけても、ストレスをそのままにしていると体内に活性酸素を増やし万病の素になりますので、ストレスを増やさないこととストレスを解消する方法を日頃より身につけましょう。




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